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ご 挨 拶

このたび、第42回日本眼科手術学会学術総会をパシフィコ横浜にて開催いたします。主催は公益社団法人日本眼科手術学会となりますが、伝統ある学会の総会長を務めさせていただきますことを会員の皆様に深く感謝申し上げます。

本学会は、眼科領域におきましては日本眼科学会、日本臨床眼科学会に次ぐ大規模な学会であり、眼科全領域の手術に特化した欧米でも例を見ない学会です。大学病院から一般病院、開業医などすべての眼科医師が本学会に参加することにより、眼科全領域の手術の基本から最新の知見までを研鑽して習得する場として重要な役割を担っています。特に最近では、角膜、白内障、緑内障、網膜硝子体手術などすべての領域で新しい試みが登場してきています。角膜では角膜クロスリンキングやSMILE手術、白内障手術ではフェムトセカンドレーザー白内障手術(FLACS)や眼内レンズ強膜内固定術、緑内障では低侵襲緑内障手術(MIGS)、網膜硝子体手術ではInverted ILM Flap 手術や自己内境界膜移植術、ヘッドアップ手術など多くの新しい手術が登場して学会を賑わせています。これらの流れを本学会に参加して肌に感じて眼科手術の進歩を実感していただければ幸いです。また、今回「未来への挑戦」というテーマを掲げさせていただきました。それぞれの先生方が本学会への参加を契機として新しい手術に挑戦するきっかけとなり、さらに次世代の新しい手術や手技が生み出されることにつながれば、これ以上の喜びはありません。本学会において、このテーマにふさわしい特別講演、招待講演、特別企画、教育企画を計画しています。また、例年通り各分野のプログラム委員の先生方が企画したシンポジウム、教育セミナー等も数多くご用意いたします。

最近の眼科学会は東京での開催が多く見受けられますが、本学会は久しぶりの横浜での開催となります。横浜市は総人口において現在東京都に次いで第2位の都市であり、横浜中華街やみなとみらいなど観光の名所も数多く、国内外からの観光客で賑わっています。そして、横浜は当教室が日本眼科手術学会学術総会を1997年に開催した場所でもあります。20年ぶりに当教室が務めさせていただきますが、皆様方のご期待に応えられるよう精一杯準備する所存であります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第42回日本眼科手術学会学術総会 総会長 太田俊彦
順天堂大学医学部附属静岡病院 眼科